楽天グループの「Rakuten NFT」が2/25オープンしました。
すべて売り切れた「ULTRAMAN」楽天NFTの概要
「Rakuten NFT」は、NFTマーケットプレイスおよび販売プラットフォーム。オープンの目玉商品が、アニメ「ULTRAMAN」のCGアセットを使用したNFTでした。
昨晩、販売開始したのですが、今朝見たらすべて売り切れ。完売していました。
その「ULTRAMAN」NFTの販売概要をおさらいしておきます。
概要: アニメ『ULTRAMAN』のCGアセットを使用した「高画質エフェクト付きプレミアムデジタルアート」のモーメント(「ULTRAMAN」、「SEVEN」、「ACE」各1種・全3種)を販売
販売単位: 1パック(パック内容: 1モーメント)
販売パック数: 「ULTRAMAN」、「SEVEN」、「ACE」各78パック
販売価格: 7,800円(税込)/パック
78パックずつ、すべて売り切れたと言うことですね。
「楽天NFT」はNFT風だとの批判。ガラパゴス化したNFT
好調な滑り出しをしているように見える「楽天NFT」ですが、「楽天NFTはNFT風で、NFTではない」という声も多く上がっています。
どういうことかというと、
- 出品できるものは、楽天NFTで購入したもののみ。
- 楽天NFTは、楽天が管理する自社ブロックチェーンのみ対応
- 楽天会員を退会するとすべてなくなる
そんなことが、楽天NFTの規則に書かれています。
また、楽天ポイントやクレジットカードが使えるので日本人が購入しやすい反面、仮想通貨は使用不可。これらのことを総合すると、「楽天NFT」は楽天商圏内でのみ使える、プライベートチェーン。楽天ガラパゴスNFTともいえます。
そして、楽天NFTでは、個人のクリエーターが作品を出品できないところがOpenSeaとの大きな違いかもしれませんね。
購入しても自分のものにならない?
「楽天NFT」が目指すのは、「NFTの民主化」だそう。どういうことかというと、NFT初心者のコンテンツファンやコレクターにとっても分かりやすく使えるものにしていきたいとのこと。そのためのプライベートチェーンで、楽天の管理下でのスタートとなった理由だそうです。
しかし、安心を優先させた楽天NFTは、楽天を退会したら消えてなくなってしまうNFT。そして楽天でしか使えないNFTは、楽天がNFT事業から撤退したら消失してしまうかもしれないことをも意味しています。自分のものなのに、完全に自分のものにはならない印象。どうなんでしょう。いや、そもそも自分で楽しむと言うより、なんだか転売ヤープラットフォームのように見えちゃうんですけど‥。
楽天NFTに続いて、LINEもプライベートチェーンで今春NFT市場をオープン予定。日本のNFTマーケットはプライベートチェーンが乱立しそうな模様ですが、果たしてガラパゴス化して残念な結果になってしまうことはないのでしょうか。この先の行方を見守っていきたいと思います。
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