「息子が勝手に30万もネット売買 親権者の承諾「形だけ」の恐怖」というニュースに対するコメントに違和感を感じたので、持論を。
息子が勝手に30万円もネット売買をしたという話
「息子が勝手に30万もネット売買 親権者の承諾「形だけ」の恐怖」は、J-CASTニュースが報じたもの。概要は、高校2年の子供が、インターネット通販およびフリマアプリに没頭し、2か月半で30万円近い売買を繰り返していたことが判明。これは未成年者のEコマース(電子商取引)の利用において、必須となっている「親権者などの承諾」が形骸化されているのではないか、という母親からの問題提起。
このニュースがヤフーに転載され、それに対するコメントがいくつか寄せられていた。
子供にクレジットカード情報を知られた親が悪い?
ヤフコメを見ると、「クレカの管理をきちんとしていなかった親が悪い」という意見が多数。
クレカを金庫にしまえとか、
子供にクレカの番号を知られないように管理しなければならないとか、
…。
えっ!?
子供を信頼しないことが前提なの?
親がきちんと管理しなければならないってことは、子供が勝手に使うかも、っていうのが前提になっているってこと。
そこに、違和感を感じる。
今回のニュースのほかにも、最近、子供用スマホも、フィルタリングとか、制限とか、やたら規制をかけることが主流となっているように感じる。
管理、制限されている下では、確かに、子供は守られているかもしれない。
でも、その管理、規制が外れたとき、その子はどうなるんだろう?
子供に教えられた「子供を信頼する」ということ
我が家でも、おカネに関する子供との軋轢、事件は何度かあったが、子供が中学生の時に、自分の預金を30万円余り、勝手に使った事件は、親としてもすごく勉強になった。
コトの始まりは、子供の回りに高価と思われる商品が増えたこと。
1つぐらいなら、お小遣いをためて購入できなくはないが、複数あることが怪しい。
子供に聞くと
「自分の預金を下して購入した」とのこと。
「自分の預金」とは、親戚がお正月くれるお年玉を子供名義で預金しているモノ。ゆうちょ銀行に預金していたのだが、その通帳を使って、おろしたとのこと。
子供名義の預金だが、それは子供のお小遣いとは違う。
30万円の使い道を聞くと、高価なものもいくつかあるが、ゲーム課金だったり、お菓子だったり、ジュースだったり、文具だったり、半分以上は、何に使ったかわからない。
親としては、子供が「何か特別なコトのため」に使えるよう、独立するときに渡そうと。だから毎年「将来のために貯金しておこうね」って、言ってたのに…。
子供の言い分は「自分の預金を使って何が悪い」。
口達者な子供との言い争いが30分以上続いたころ
「使っちゃいけないものなら、親がきちんと管理すべきだ。お財布とか無造作に置きすぎていいる」
というハナシに。
そのときに
「家族を信頼しているから、置きっぱなしにしている。今のままだと、何かなくなったときに、あなたが持っていったのではないかと疑ってしまう。おカネがなくならないようにしたいのではなく、信頼できるようにしたい」
その一言で、子供の態度が一気に軟化。
子供は外見がいくら生意気でも、親に信頼されたい生き物なんだと、イマサラながら学んだ出来事だった。
相変わらず、我が家は無造作に財布が置いてあったり、パスワード表が見られる環境だが、勝手に使われることは起きていない。
親の庇護のもと、子供は失敗して学ぶ?
子育て中に、上記のような失敗の他、学校から呼び出しをうけたり、退学すれすれなやらかしをしたり、子供もいろいろとやってくれた。
だけど、私はいつのころからか
「失敗は子供のうちにすべき」
という考えに変わった。
制限をかけることも、子供を守ることだけど、
制限をかけずにいて、子供と一緒につまずくことは、子供に考える力を与えてくれるように思う。
一概には、どちらがいいとは言えないのかもしれないけれど、
制限をかけることがいいとされていることに、違和感、感じるなぁ…。
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