フリーランスの報酬トラブルに対応する保険が国内で初めて登場する。
これって、どうなの?
チェックしてみました。
「フリーガル」フリーランス向け報酬トラブル弁護士費用保険
フリーランス向け報酬トラブル弁護士費用保険をリリースしたのは、損害保険ジャパン日本興亜。
「フリーガル」は特定の組織に属さず働くフリーランスが企業から報酬を受け取れなかった際、弁護士費用を補償する保険です。
保険料は年間5,000円で、弁護士費用50万円まで補償。
弁護士費用って、どれくらいかかるのか相場をサクッとネットで調べてみたら、民事の場合、経済的利益300万円だったら、着手金と報酬金で72万円もかかっちゃう!
…ってことは、300万円ぐらいの契約だったら、保険金額100万円のコースで保険料年間1万円ぐらい入っていないと、ってことかな?
でも、この保険は、あくまでも弁護士費用を担保してくれる保険。
未払いの報酬自体を補償してくれるなら、スバラシイ!んだけど。
お金は補償してくれるけれど、裁判するって労力と時間がかかっちゃうってことだよね。
面倒…。
フリーランスの7割が報酬トラブルにあってる!?
この保険の話題に付随していた情報でビックリしたのが、7割のフリーランスが報酬トラブルを経験しているということ。
フリーランスをもう10年以上やっている輩としては、この数字にわかに信じがたい。で、どんなアンケートなのか、調べてみたよ。
このアンケートは、フリーランス協会が一般会員向けに実施したアンケート調査。
グラフを見てみると
n=109
109人のアンケートなのね。
しかも、回答してくれた人のみ、ってーのがミソかな。
「フリーランス・パラレルワーカー12,000名から選ばれています」とHPにあって、
このアンケートは、フリーランス協会が一般会員向けに実施したアンケートってことだから、実態を知りたいのなら、本当の母数は12,000に近くないとおかしいよね?
109×0.7/12,000 = 0.6%
ここまで少ないかどうかは、わからなけど、いくらなんでも70%ってーのは、体感的にもおかしい。
だいたい、こういうアンケートって、トラブルにあった人は回答するけど、あってない人は、面倒でスルーすることが多いんじゃないかな?
トラブル経験していない人は、面倒で回答してない、ってことも十分考えられる。
数字が独り歩きしてしまう、典型的なパターンだな、って印象。
プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会
また、今回のニュースで初めてプロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会なるものを知ったんだけど。
この手のモノ、乱立してるね~。
ざっくり概要みたけど、登録したい要因は探せなかった(笑)
今まで報酬トラブルにあったこともないし、賠償責任保険なら、自動車保険とか火災保険に付随しているヤツで十分だし。
ということで、個人的には魅力感じないけれど、興味のある人はチェックしてみてね。
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