9月14日に、新宿住友ビルにてワークマンの今秋に発売予定の新商品発表会があったので行ってきました。その中で土屋専務より価格戦略についての重大発表が行われたので、その内容について記録しておきます。
ワークマン 価格戦略についての重大発表とは
端的に言えば、価格据え置き宣言。今秋だけではなく、来年2023年8月までPBの主力製品のほとんどの価格を据え置き、値上げしない、という内容でした。
アパレル業界では今秋まで価格据え置きを宣言したところはぽつぽつあっても、来年まで値上げしない宣言をしたのは、ワークマンのみだそうで。
ワークマンの今年1月から8月末までの売り上げベスト300製品のうちの260アイテム、96.3%にあたりPB製品の価格を据え置きます。
今のワークマンの勢いなら、多少の値上げをしてもさほど影響はないように素人目には思えますが、ワークマン幹部にはトラウマが。
それはリーマンショック時に、主力製品を980円→1280円に値上げしたら、売上が3割減り、それと同時に客数も減ったのだとか。その減ってしまった客数を回復させるのに3年かかったそうです。
そんなトラウマがあるために価格据え置きのための努力をするそうです。
ワークマンの商品の中でも価格据え置きがかなり困難だった商品として挙げられたのがコットンキャンパー。火の粉がかかっても燃えにくいとキャンパーの中では大人気商品となっています。
この商品の原料であるコットンは価格が2倍になっているそう。しかも燃えにくさを追求するために、この商品にはふんだんにコットンが詰め込まれているため、価格据え置きにはかなり苦労したそうです。
独自素材を横展開
価格を据え置くために、ワークマン独自の素材や加工方式を多くの商品に流用し、数を増やすことで単価を下げる工夫をしていえるのだとか。
キャンプギアは無在庫販売がワークマンの強み
キャンプギアへも独自素材をどんどん投入して販売拡大していく予定。
ワークマンの強みはネット注文→実店舗受け取りの形。
実店舗は在庫を持たなくてもいいため、大型テントなどキャンプギアの販売も今のままの店舗で販売できるというのが強み。
ワークマンの最強フォーマットは「ワークマンシューズ」+「ワークマン女子」
ワークマンとしてはワークマン女子とワークマンシューズの複合店が最強のフォーマットなんだとか。
なので、「はきやすい」「長時間履いていてもくつづれしない」といった、デザインよりも機能性に特化した靴をどんどん開発して投入していくそう。
またゴルフ関連市場の低価格帯ゾーンは未開拓なんだそうで。そこを狙っていくとのこと。
2023年にはワークマン 女性用インナーも
なんと、来春には女性用インナーも登場させるとか。
ワークマンらしいインナーって、どんな商品なんでしょうね。ちょっと楽しみです。
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