年金は何歳から受給がお得?元が取れるのはいつ?林修の今知りたいでしょでズバリ回答

「年金っていつからもらったらいちばんお得なの?」という疑問にズバリ答えを出してくれた番組だったので、その内容を備忘録として残しておきます。

職業別年金額の実例

実際に年金を受給している人がいくらもらっているのか、具体的な金額の実例が紹介されました。

会社員、自営業者、公務員などの具体的な年金額のサンプル

会社員の年金額

鉄鋼関係会社員:月額約125,000円(2ヶ月で約25万円)
飲食関係会社員:月額約120,000円(2ヶ月で約24万円)
デザイン関係会社員:月額約200,000円(2ヶ月で約40万円)

自営業者の年金額

一般自営業者:月額約60,000円(2ヶ月で約12万円)
にんじん農家:月額約65,000円(2ヶ月で約13万円)

公務員の年金額

月額100,168円(2ヶ月で200,336万円)

その他の職業

医者:月額約71,088円(2ヶ月で142,177万円)
元力士の飲食店経営者:月額約130,000円(2ヶ月で約26万円)
プロ棋士(自営業):月額約67,000円(2ヶ月で約134,000円)

年金額の職業間差異とその理由

年金額には職業間で大きな差があります。これは、年金制度の種類(国民年金、厚生年金など)や加入期間、収入水準によって異なるためです。例えば、会社員は厚生年金に加入しており、平均的には月約14.5万円(2ヶ月約29万円)を受け取ります。一方、自営業者は国民年金のみで、平均月約5.5万円(2ヶ月約11万円)となります。公務員は独自の年金制度に加入しており、その額は職種や勤続年数によって異なります。

年金は何歳からもらうのがいちばんお得なのか

番組でいちばんわかりやすかった日本年金機構ホームページに基づいた年金累計受給額シミュレーションを再現してみました。

年金は何歳からもらうのがいちばんお得なのか
  • 80歳10ヶ月で「65歳から」受給した人が「60歳から」受給した人を追い越す
  • 81歳10ヶ月で「70歳から」受給した人が「65歳から」受給した人を追い越す
  • 91歳11ヶ月で「75歳から」受給した人がいちばん有利に
平均寿命までなら
  • 男性の平均寿命時点なら「65歳から受給」の累計金額がいちばん多い
  • 女性の平均寿命時点では「70歳から受給」がいちばん多くもらえる

60歳、65歳、70歳、75歳での受給開始の違い

年金受給開始年齢は、個々の生活状況や将来設計によって異なります。基本的には65歳からの受給が標準ですが、60歳から繰り上げて受給することも、70歳や75歳まで繰り下げて受給することも可能です。繰り上げ受給では年金額が減少し、繰り下げ受給では増加します。

各年齢での受給額と総受給額の比較

  • 60歳から受給: 早期受給により、月額は減少しますが、より長期間にわたって年金を受け取ることができます。
  • 65歳から受給: 標準的な受給開始年齢で、月額は基準額となります。
  • 70歳から受給: 受給開始を遅らせることで、月額は大幅に増加しますが、受給期間は短くなります。
  • 75歳から受給: 最も遅い受給開始年齢で、月額は最大限に増加しますが、受給期間はさらに短くなります。
年金は何歳からもらうのがお得かシミュレーション(厚生年金の平均年金額で計算)
  • 60歳から受給開始: 年間132万円、平均寿命までの総受給額は男性で約2,772万円、女性で約3,564万円。
  • 65歳から受給開始: 年間174万円、平均寿命までの総受給額は男性で約2,784万円、女性で約3,828万円。
  • 70歳から受給開始: 年間247万円、平均寿命までの総受給額は男性で約2,717万円、女性で約4,199万円。
  • 75歳から受給開始: 年間320万円、平均寿命までの総受給額は男性で約1,920万円、女性で約3,840万円。

年金は男性:65歳から、女性:70歳から受給するのがお得

平均寿命を考慮した場合、男性は65歳から女性は70歳から受給することが最もお得ということでした。

しかし、これはあくまで一般的なケースであり、個々の健康状態や貯蓄、生活状況によって最適な選択は異なります。

年金受給額の最大化戦略

早期受給と遅延受給のメリット・デメリット

年金の受給開始年齢には、60歳から75歳までの選択肢があります。早期受給を選ぶと、60歳から受給できますが、受給額は減少します。一方、遅延受給を選ぶと、75歳まで受給を延期することで、受給額が増加します。例えば、65歳での基本受給額は月約145,000円ですが、60歳で受給開始すると24%減の約132万円、75歳で受給開始すると84%増の約320万円になります。

年金受給年齢は75歳からの一択


経済学者である明治大学政治経済学部教授の飯田泰之先生は、75歳から受給するの一択だと言い切りました。

それは、飯田教授が年金を保険の一種と考えているから。つまり、年金は働けなくなり収入がなくなった際に最大限の支援を受けられるようにするのがいいと考えているからです。

また、受給開始年齢は個々の健康状態や生活状況に応じて検討することが重要です。

支払った金額を上回るの10年

支払った年金保険料を受給額が上回るのは何年後でしょうか?

その答えは、国民年金・厚生年金共に約10年だそう。

年金ほど利回りの良い保険はないとのこと。なので利回りが良すぎるため上限額があるということです。

年金は保険?年金をどうとらえるか

「年金を保険と考える」というのは新たな視点でした。番組内で出演者が人生を賭けた一大ギャンブルと言っていましたが、言い当てて妙。一度もらい始めたら変更はできないので、大きな賭けですね。

なるべくもらうのを後にしたほうがいいとはわかったのですが、その間に年金を引き下げられたりしないの?という疑問も。

でも、なんとなくもやもやしていた疑問に対して、1つの答えを提示してくれたので、とてもスッキリした内容でした。

林修の今知りたいでしょ 2023年11月9日 放送
「国民の年金の疑問を徹底解消」皆さんは年金をいくらもらっているか?リアルなお金事情を調査!厚生年金と国民年金でどのくらい差がある?気になる職業の人の年金額は?意外と知らない気になる疑問が続々△何歳から年金をもらうのが一番得する?△最高で月いくらまでもらえる?△支払った金額よりも得するの?△払ってない期間があるけど年金はもらえる?△保険料は払わなくてもいい? 林修が驚いた老後を楽しく生きるコツとは?

<出演者>
【MC】林修
【副担任】斎藤ちはる(テレビ朝日アナウンサー)
【学級委員長】バカリズム
【学友】伊沢拓司
【ゲスト学友】島崎和歌子 伊集院光 山崎怜奈
【講師】飯田泰之

見逃した方はTERASA(テラサ)で見られます。

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