1人暮らしのシニア見守り AIで体調不良を予測 パナソニック

温度変化や睡眠のパターンで一人暮らしのシニアを見守り、AIで体調変化を推測までしてくれるサービスが2019年を目途にスタートするかもしれません。

パナソニックの見守りサービス

これは8/28日本経済新聞が報じたもので、パナソニックが9月から大阪や愛知で試験的に開始し、2019年に事業化を目指すというもの。

今月初に、エアコンと人感センサーを使った高齢者見守りシステムを、家電部門から移管し本社直轄の事業として育成することが報じられたパナソニック。いよいよ本格的にスタートしたようです。

パナソニックはすでにスマ@ホームシステムでシニア見守りサービスを提供していますが、さらに進化させて、室内の複数のセンサーの情報から温度変化や睡眠のパターンなどを解析。体調不良の兆候を介護スタッフに知らせるまですすめます。

具体的には、1人暮らしのシニアの家に、人の動作と呼吸の様子を電波で捉える小型センサーや人感センサーなどを設置。またエアコンの温度センサーと組み合わせ、室内の環境やシニア本人の寝起きのパターンなどのデータを取得。人工知能(AI)技術を利用し過去の本人の体調と睡眠パターンの関係を分析し、体調変化を事前に推測してくれ、体調不良につながる変化があれば地域を巡回する介護スタッフに通知。

介護スタッフは優先的に見回ることができるため、効率的な巡回が可能となり、事業者の負担軽減にもなるとのこと。

内閣府によると、自宅で介護サービスを受けているのは、要介護認定を受けた全国の高齢者の約7割。また、厚生労働省は25年までに全国の各自治体に地域で高齢者の暮らしを支援する仕組みを整備するよう呼びかけています。

これを受けてPanasonicでは、施設向けの見守りサービスと合わせて25年度に100億円規模の事業に育てたいとの意向があります。

 

一人暮らしのシニアが増える一方、介護サービス提供側の人材不足が懸念されています。この不均衡を改善するために、ぜひITが活用されてほしいと思います。

 

 

 

パナソニック、高齢者の体調予測 IoTで睡眠分析

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