衝撃!らくらくスマホがなくなる!?製造する「FCNT」が民事再生。ドコモ、au、ソフトバンクはサポート継続

「らくらくスマートフォン」シリーズや「arrows」シリーズをてがけてきた「FCNT」などグループ3社が、5月30日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請しました。これにより、携帯端末の製造・販売を「本日以降速やかに停止」するとしています。

1、FCNT株式会社の民事再生手続開始の申立て受理

FCNT(株)は、旧 富士通コネクテッドテクノロジーズ(株)。スマホやタブレットなどモバイル端末の開発・販売、サポートを手がけている企業です。まだNTTdocomoがiモード端末だった時代から、富士通製として約30年の開発実績があり、スマホでは「arrows」や「らくらくスマートフォン」シリーズを展開していました。2021年3月期の年売上高は約965億3900万円を計上していましたが、コロナ禍での携帯ショップの営業時間短縮や価格重視で安い機種を選択する消費者の動向による販売単価の低下、半導体不足による仕入れ価格上昇などから、グループの業績が悪化。さらには円安進行などによって原価や費用が急騰し、グループの資金繰りが急速に悪化し、今回の事態となったとのことです。

・FCNT(株)
・ジャパン・イーエム・ソリューションズ(株)
・REINOWAホールディングス(株)

今回事再生法の適用を申請した上記3社は、富士通グループの携帯端末事業を投資ファンドのポラリス・キャピタル・グループ(株)に譲渡する際、2018年(平成30年)1月に設立されています。

FCNTは、携帯端末の製造・販売事業、修理・アフターサービス事業、ソリューション事業についてはスポンサー支援が得られない状況であり、事業を停止する予定とされています。

そこで気になるのは私たちユーザーへの影響ですが、各キャリアは対応を公表しています。

2、ドコモ FCNT社製品の販売・サポートについて

 

3、au FCNT社製品の販売・サポートについて

4、ソフトバンク FCNT社製品「arrowsシリーズ」販売・サポートについて

5、らくらくスマホはドコモが引き続きサポートしてくれる

シニアの支持率が高いらくらくすまほシリーズを製造・販売していた会社だけに今後が心配ですが、ドコモが引き続きサポートしてくれるとのこと。とりあえず、私たちユーザーがすぐに困ってしまうような事態はなさそうです。

「京セラ」のスマホ事業から撤退に続いて「FCNT」の民事再生。淘汰は急速に進んでますね。この件については引き続き見守っていきたいと思います。

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