MMD研究所が、発表した「2016年スマートフォンの利用料金に関する調査」によると、ドコモ、au、ソフトバンクの3キャリアユーザーと、格安SIM利用者の月々の支払額平均に4,000円超の格差があることがわかりました。
調査対象は15歳以上のスマートフォンを所有する男女1105人で、うちNTTドコモ、au、ソフトバンクの大手3キャリアユーザーは973人、格安SIMユーザーは106人、その他は26人。調査期間は2月19日~2月23日。
3キャリアは7,433円、格安SIMは2,067円
スマートフォンの月額料金は平均6,823円。
このうち、NTTドコモ、au、ソフトバンクの3キャリアのユーザーは平均7,433円。
一方、格安SIMユーザーは平均2,067円。
上記のグラフからもわかるように、格安SIMユーザーで、毎月7,000円以上支払っている人はいません。
一方、NTTドコモ、au、ソフトバンクの大手3キャリアユーザーで、毎月のスマホ代が7,000円以上という回答は半数を超えています。
格安SIMを利用したほうが、月々の利用金額を抑えられるというのが、上記のデータからわかります。
スマホの端末料金の平均は52,369円
この調査で、現在利用しているスマートフォンの端末代金についても聞いています。
スマホ端末の金額は、平均額は52,369円。
格安SIMとキャリアの差が4,000円超は、正しい数字なのか?ベースがあっているか?
格安SIMのほうが月々の利用料金が安い、という点には同意します。
しかし、格安SIMとキャリアの差が4,000円超という数字には、若干疑問を感じます。
この数字、本当に信じられるのか?比較対象のベースは同じか?
この比較調査結果をみて、
「おいおい、比較ベースはあってるか?」
と突っ込みを入れたくなりました。
それは、端末料金を含んだ金額か、含んでいない金額か?ということ。
上記のスマホ端末の金額グラフには、全体の9.1%の人が現在利用しているスマートフォン端末代金を「0円」と回答し、18.3%が「わからない」と回答しているというコメントがあります。
NTTドコモ、au、ソフトバンクの3キャリアのユーザーは平均7,433円というのは、おそらく、端末料金が含まれているかどうか、よくわからず回答しているユーザーもいるのではないでしょうか。となると、端末料金が混在していると思われます。
また、比較対象を、格安スマホではなく、格安SIM利用者と比較している点もひっかかります。
格安SIMは、SIMだけを乗り換えるユーザーが多いので、ほとんどが端末料金を含んでいない数字だと思われます。
スマホ端末の金額グラフに、キャリア利用者と、格安SIM利用者別の数字は載っていれば、確認ができたのですが、掲載されていないので、この数字、鵜呑みにはできない気がします。
とはいえ、格安スマホのほうが、毎月の利用代金は抑えられるユーザーが多いことは事実なので、検討してみてはいかがでしょうか。
現在支払っているスマートフォンの平均月額料金は6,823円、大手3キャリアユーザーは平均7,433円、格安SIMユーザーは平均2,067円
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