2020年4月8日、楽天モバイルが第4のキャリア(MNO)としてスタートし、2か月余りが経過しました。
無料サポーター期間も合わせると3か月以上利用していますが、ドコモやau、ソフトバンクと同等の第4のキャリアであると、どうしても思えません。
その原因は何か、考えてみます。
安定感、安心感がない
つい最近、楽天モバイルオリジナルスマホ「Rakuten Mini」の一部について、認証を受けた工事設計に合致していない恐れがあると、総務省が楽天モバイルに報告を求めるトラブルがありました。
スペック表にあった、Band1(2.1GHz)の通信に対応していない機種があることがユーザーから指摘され、それに対して楽天モバイルは
「Rakuten Mini」において、対応周波数帯の変更がございましたが、WEBサイトでの情報が正しく更新されておりませんでした。
オリジナルスマートフォン「Rakuten Mini」の対応周波数帯について
ということで、WEB上に変更が正しく修正されていなかった、と説明しています。
これまでも、何度もサービス開始時期を遅らせていましたが、今回のスタートも結局はauの力を借りることに。
格安スマホ(MVNO)とどこが違うの?と感じている人も少なくないのではないでしょうか。
キャリアメールがない
ドコモなら「@docomo.ne.jp」
auなら「@au.com、@ezweb.ne.jp」
ソフトバンクなら「@softbank.ne.jp」
というような、キャリアメールを楽天モバイルは提供していません。
検索すると「@rakuten.jp」の取得方法が表示されるのですが、これは格安スマホ(MVNO)時代のもの。4月8日からスタートした第4のキャリアとしては、提供がありません。
情報がわかりにくい。サポートにはつながらない。
WEB上には格安スマホ(MVNO)時代の情報と、第4のキャリア(MNO)としての情報が混在しています。
そして、両方ともに「楽天モバイル」。
見ている情報が今使えるのかどうか、混乱します。
そこで、頼りになるサポート。
ですが、電話はつながりにくく、またチャットもつながっても返答がくるのは忘れたころ。なので、やり取りができないので、聞きたいことの答えにたどり着くまで、ハッキリ言って疲れます。
「わかりやすい」とは程遠いサービス状態です。
LINEの年齢確認ができない
楽天モバイルとの契約で密かに期待していたのが、LINEの年齢認証ができるのではないか、ということ。
結論は、できません。
これは楽天モバイルの問題というよりLINEとの関係の問題なのでしょうが、ユーザーとしては、「な~んだ、MVNOとかわらないじゃん」と感じてしまうところ。
他のキャリアでできることが、できないと、格安スマホと何が違うのか、疑問に感じてしまいます。
ユーザーから見て、回線の種類は水面下の事実。享受できるサービスで判断します。
私が持っていた「キャリア」のイメージ
そして格安スマホ(MVNO)と、キャリア(MNO)の違い
楽天モバイルを使ってみて感じるのは、
格安スマホから楽天モバイルに変更するメリットって、あるの?
ということ。
多分今契約している人の多くは「無料だから」というのが契約動機なのではないでしょうか。
初年度は1年間無料というのは、メリットはありますが、これが有料になったときに、果たして楽天モバイルを継続するかどうか。
今のままでは、答えはNOです。
はた目から見て、楽天モバイルは内部が大混乱しているように見えます。
しっかりとした検証、サービスもなく、社長の一声でとりあえずSTARTしちゃった感がひしひしと…。
1年後の有料化になった時、どれほどの人が継続するのか、その時が本当の勝負でしょうね。
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