『LINE』『comm』『カカオトーク』が設定を間違えると危険だ!という記事を書いてきたのですが、これらのアプリ自体が「危険」だと誤解を招いているようなので、何が危険なのかハッキリと確認しましょう。
『LINE』『comm』『カカオトーク』のアプリ自体は危険なアプリではありません。
無料での通話を可能にしてくれる、とても素晴らしいアプリだと思います。(未完成部分もありますが)
では、何が問題なのでしょうか?
電話帳との連携
1、削除できない
「アップロードした電話帳を削除する機能がない」これが一番の問題かもしれません。「退会」すれば電話帳は削除できます。しかし、利用続けていいるときに「やっぱり、電話帳削除したいなぁ」と思っても、削除できる機能がないんですね。
ただし「comm」はアップした電話帳の中から友だちをひとりひとり削除する方法があります。
「LINE」も「カカオトーク」も「ブロック」や「非表示」だけではなく、ぜひこの「削除」機能を追加してほしいですね。ユーザーが自分の意思で、アップも削除もできるようにしてほしいと思っています。
2、検索機能
昔の同級生の名前を検索したら、見つけた!というように、本来はとても便利な機能(な、ハズでした。多分…)。
あの分厚いNTTの電話帳のように自分を探してもらえる機能なので、広くつながりたいときには便利です。
しかし、これは悪用されてしまう可能性も。しかも電話に直結していますから、見知らぬ人からダイレクトに電話がかかってくる危険性があるわけです。
ここは、設定で見知らぬ人から探されない、コンタクトされない方法が各アプリとも用意されています。
プライベートで利用する人は、インストール後に設定を確認すれば、危険なことはありません。
【参照】今から始める『comm』ダウンロードしたらチェックしたいポイント4つ
3、知られたくない相手にも通知される
通話アプリなので、電話番号をアップすることは必要なことです。
ただ、問題は電話帳の中身が丸ごとサーバーにアップされてしまうこと。
電話帳には、積極的につながりたくない相手も書かれていることがあると思います。
たとえば、上司とか、昔の恋人だとか…。
しかも、相手の電話帳に自分の電話番号があり、相手が電話帳をアップしていると、自分が始めた時それが相手に通知されてしまう。相手に選択権があり、自分には拒否する方法がないことが、イヤですねぇ。
自分の電話番号を誰が電話帳に入れているかなんて、把握していませんから。
ただ、通知されて困るような相手がいない人の場合は、この点は問題ないですね。
アプリを削除しただけでは消えないデータ
電話帳のデータは各々の会社のサーバーにアップされます。
なので、アプリを削除するとすべてが消せるアプリと違い、アンインストールの前に「退会」手続きをしないとなりません。
本来ならアプリを削除する際にデーターも削除できるようなしくみがあればいいのですが、アプリ削除はAndroidの場合、Googleの領域なので、デベロッパー側としてはそこにデータ削除のステップを設けることができません。
現在できることはこのことをユーザーが知ることでしょうか。
「登録」の際に「退会」の方法を確認しておくことが必要かもしれませんね。
また、各会社には「退会」ボタンをわかりやすいところに設置してほしいです。
【参照】『LINE』『comm』『カカオトーク』比較① これはヤバイ!登録前に知っておきたい退会方法
低年齢ユーザーの問題
スマホユーザーは確実に子どもにも広がっています。
そして、これらのアプリは現在誰でも利用できるようになっています。
知らない人と直接つながってしまう危険、電話帳にあるデータがサーバーに残ってしまうリスク、スタンプなど有料で販売されているものがあるなど、子どもが利用するには親がしっかり管理しておかなければならないポイントがあります。
現在登録時には「comm」のみ画面に注記が追加されましたが、文字が小さく、読み飛ばす人も多いでしょう。
できれば、システム的に生年月日で条件分岐して、子どもが登録するときにはポップアップさせて注意喚起してほしいところです。
「comm」は波乱含みのスタートでしたが、ユーザーの声を真摯に受け止め日々改善されているようです。また「LINE」もFacebookのIDを使い電話帳をアップロードしなくても利用できるように改善を試みています。
危険な点をチェックすれば、無料で利用でき、電話代も節約できる便利なアプリです。
『LINE』『comm』『カカオトーク』比較① これはヤバイ!登録前に知っておきたい退会方法
『LINE』『comm』『カカオトーク』比較② これはヤバイ!登録設定の注意点
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