『LINE』『comm』『カカオトーク』比較企画③
無料電話&メッセンジャーアプリ『LINE』『comm』『カカオトーク』の違い、それぞれの特徴、使い分け方を見てみましょう。
『LINE』『comm』『カカオトーク』の違い
アプリの挙動をいろいろ試してみると、完成度の高いのは
カカオトーク>=LINE>comm ですかね。
やはりアプリが世に出てからの年月が長いほうが、改善されている印象です。
たとえば、カカオトークは新しバージョンになると、アプリ内できちんとそれを告知してくれるなど、かゆい所にも手が届いている感じですね。
さて、3者の違いですが、無料通話、無料メール(チャット)機能、スタンプあり、という基本機能は変わりません。
国内ユーザー数が最も多いのは「LINE」。
ですが、韓国では95%の人が「カカオトーク」を使っているとのことです。
5人同時通話、壁紙の着せ替え、動く&喋るスタンプなど、独自の機能をもつのは「カカオトーク」。
さらに、「LINE」は、自社製品ですべてをまかなおうとしているのに対し、
「カカオトーク」はAPIも公開し、ヤフーに限らずいいものは外からどんどん取り入れようという方針です。
「comm」は実名登録させようとしているのに、他に比べてセキュリティの優れている点がないところが、マイナスポイント。実名で登録させるのは相手がわかりやすいからという理由。わかりやすいというだけで、それを強制しようとしている点に反発したくなります。LINEでもカカオトークでも実名で登録している人もいます。実名で登録する、しないはユーザーの自由でいいと思いますが、どうでしょうか。細かい相違はあるものの、ざっくり見て機能的には「LINE」以上の機能を「comm」はもっていないので、あとは好みですね。
使っている人が多い「LINE」と、LINEにない機能をもつ「カカオトーク」を私は使っています。
音声品質
『comm』は「とぎれず、相手の声がしっかりと聞こえる」とし、音質が良いことをウリにしています。
しかし「カカオトーク」は「高音質であることはもちろん、途切れないことが重要」として、「つながる」ことを重視しています。
私も、ある一定レベルの音質であれば、途切れない方が好ましいと思います。
ビジネスシーンなど、リアルに無料通話を利用したいときは『カカオトーク』
昨年資本提携した、ヤフーとカカオジャパンの担当者のミーティングにも頻繁に使用されているとのことなので、「カカオトーク」はすでにビジネスユースのお墨付きですね。
グループなど複数人で会話したいときは『カカオトーク』
『カカオトーク』では3人~5人で同時に話せる世界初となる機能が追加されました。
複数人で一緒に話すときは『カカオトーク』が便利ではないかと思います。
電話帳をアップしないで利用したいときは『LINE』
『LINE』には「ID」というものが別途設定できます。
これを使うと電話帳をアップしなくてもつながることが可能です。
『カカオトーク』は強制的に電話帳がアップされてしまいます。
また『comm』は電話帳をアップしない選択肢もありますが、電話帳をアップしないと友だちを招待できないなど、機能を十分に活用できません。
トーク(チャット)を主に利用したいときは『LINE』『カカオトーク』
何と言っても日本国内利用者が一番多いのが『LINE』です。
スタンプの種類も一番豊富です。
また電話帳をアップしなくても「ID」を使って利用できるので、トークを主に使いたい人には『LINE』がいいと思います。
『comm』は利用者以外ともトーク画面でメッセージのやり取りができるというのがLINEとの相違点ですが、これも電話番号、メールアドレスが自分の電話帳に登録されている相手限定です。
『カカオトーク』はスタンプがちょっと寂しいですね。久しぶりにのぞいてみたら、「動くスタンプ」「喋るスタンプ」(スタンプとなっていますが、枠内に入るためカテゴリーは絵文字)「着せ替えスキン」などが無料で利用でき、様変わりしていました。かわいさで言ったら『カカオトーク』!なのでおすすめに追加しました。(12/14)
韓流ファンなら『カカオトーク』
さすが韓国産のアプリ。韓流メニューが多いです。
ファンの交流も盛んなようです。
2013年はFacebookも参戦
年明け早々、FacebookがFacebookのメッセージ機能を独立させた「Facebookメッセンジャー」に無料通話機能をプラスするとの報道があり、間もなくiOSから開始される模様。となるとユーザーの選択肢には「Facebookメッセンジャー」も加わることとなるでしょう。(2013年1月9日追記)
(参照:無料通話アプリ市場に大波乱の予感!LINEに対抗するのはFacebook!?)
『LINE』『comm』『カカオトーク』の概要
『LINE』
運営会社:NHN Japan(韓国最大のインターネットサービス会社NHNの日本法人)
2011年6月23日より開始
『comm』
運営会社:DeNA
2012年10月23日より開始
『カカオトーク』
運営会社:Kakao Corp.(2011年7月にはKaka o Corp.の日本の現地法人を設立)
2010年11月にココネとの提携を通じて日本語版アプリの提供を開始
2012年10月19日 日本法人カカオジャパンの株式50%をヤフーに売却。これによりヤフーが資本参加
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