「ねえカチャカ、持ってきて」といえば、コーヒーセットをソファーやベッドサイドまで持ってきてくれる!そんなアニメや映画で見た世界がまもなく自宅にやってくるかもしれません。
スマートファニチャー・プラットフォーム「カチャカ」kachaka
企業の倉庫などでは、自動で動く棚は珍しくないかもしれません。しかし、それが自宅で実現できます。スマートファニチャー・プラットフォーム「カチャカ」kachakaは、人の声や専用アプリの指示でスムーズに室内を移動しながら、ドッキングした家具を指定された場所まで運んでくれます。
たとえばベッドの中にいながら、ペットボトルをベッドサイドに運ばせたり、ソファーでくつろぎながら、コーヒーセットをリビングに運ばせたり。人が動かなくても、欲しいものを載せたワゴンなどが自動的にやってくる!そんなアニメやSF映画で見たような光景に近いものが、実現します。
帰宅時間に玄関に来るようにセット
実際に「カチャカ」kachakaを利用している人はどのように使っているのか?聞いてみたところ
毎日帰宅時間に玄関にワゴンが来るようにセット。玄関でカバンやカギ、スマホ、財布などといったものをワゴンの定位置に置けます。これなら、置きっぱなしや「カギがどこいった?」問題もなくなります。ダンナの脱いだものを片付けるという、主婦の名もなき家事も解消できそうです。
また、子ども用にセットしておけば、帰宅後ランドセルや帽子などをおけるので、子どもの片付けの習慣化のサポートにも。
時間になったら服用しなければならない薬などがある場合は、セットしておけば、リビングやベッドサイドに自動的にやってきてくれるので、飲み忘れも防げますね。
「カチャカ」kachakaの概要
「カチャカ」kachakaは、お掃除ロボットルンバのような家具を移動させる「カチャカ本体」と「充電ドッグ」そして、ワゴン形のカチャカ専用家具で形成されています。
「カチャカ」kachakaへの指示は「音声」または「スマホ」で
「カチャカ」kachakaは、お掃除ロボットルンバと同様、充電ドッグにスタンバイ。指示は「音声」または「スマホ」で行います。
「カチャカ本体」に向かって「ねえカチャカ、持ってきて」というと、「カチャカ本体」が動き出し、充電ドッグから離れます。
そして、持ってきて欲しい家具へと向かっていきます。
そして、家具の下に潜り込み「カチャ」という音と共に、家具を移動させ始めます。
動きはスムーズ。音も気になりません。
スマホで指示することもできます。
入れたてのコーヒーなど、カップに入っているものがこぼれないように、動く速さなどの設定もできます。
人やペット、物を避ける安全作動
深層学習を用いた画像認識技術により、フロントカメラおよびバックカメラから取得した画像から人や家具を区別し、リアルタイムに検出。ピクセル単位で障害物を特定することで、床面の障害物にぶつからず、スムーズに素早く移動することができるようになっています。
また、さまざまな物が置いてある居住空間でもカチャカが自己位置を把握できるよう、独自のグラフベースSLAM(simultaneous localization and mapping、自己位置推定とマッピング)技術を開発。カメラ、LiDAR(レーザー光を用いたセンサー)および車輪から取得した情報から自己位置を推定して地図を作成し、迷うことなく正確に家具を運ぶことができるようになっています。
「カチャカ」kachaka本体と家具のドッキングユニット
カチャカ本体が専用家具の下に潜り込んでスムーズに連結・運搬できるよう開発された、独自のドッキングユニットで家具を移動させています。家具の下にはバーコードがあり、カチャカ本体1台で複数の専用家具を認識して移動させることができるようになっています。
中央部分に本体がドッキングするときに鳴る「カチャ」という音がこの商品のネーミングにつながったそう。
「カチャカ」kachakaの価格
「カチャカ」kachakaを利用するには、カチャカ、カチャカシェルフ、カチャカサブスクリプションの3点の購入が必要となります。
・ カチャカ本体:月額4,980円~(48回分割払い)または一括払い228,000円
・ カチャカシェルフ3段:月額651円~(48回分割払い)または一括払い29,800円
・ カチャカシェルフ2段:月額520円~(48回分割払い)または一括払い23,800円
・ カチャカサブスクリプション(カチャカの使用に必要な月額利用料):月額980 円
正直「高い」価格がネックです。
今後、リースも検討するとのこと。
また、将来的には手持ちの家具にDIYできるようなキットとして売り出すことも考えているとのこと。お気に入りの家具が移動できるようになる日もそう遠くないかもしれませんね。
SF映画やアニメで見た、起きたらすべてロボットがやってくれる世界は、徐々に現実の世界へと近づいているようですね。
いろいろ工夫して活用できそうな便利なアイテムが、これを皮切りにどんどん登場するかも。楽しみです。
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