スマホを安く手に入れるためには「一括0円」の機種を探すということは、たぶん多くの方がご存じだと思います。(一括0円について詳しくはコチラをご覧ください)
ただ、今シーズン、スマホを探し回っているうちに「一括0円」が必ずしもお得ではない件があることもわかりました。
今回は「一括0円」機種を探す時の注意点を3つ見てみたいと思います。
一括0円だけど、月々サポートがないのものは、維持費が高い
今シーズン、これが顕著だったのが、ドコモです。
「ご愛顧割」なるものを始めたドコモは、新規やMNPでの契約者の月々サポートを「0円」にして、その分を長年ドコモを愛用している方への割引に移行した機種があります。
店頭では、月々サポートがなくなった機種を「一括0円」として販売しているところが多く見受けられました。
では、具体的に見てみましょう。
上記の写真は業販店での価格です。
「SC-03E」と「F08-D」はMNPだと一括0円で端末を販売しています。
しかし、ご愛顧割の対象機種で、MNPの月々サポートはありません。
では、これらのスマホを一括0円で入手した場合のスマホにかかる費用を見てみます。
基本契約は「タイプXi にねん(最大3年間0円)」+「Xiパケ・ホーダイ ライト(最大3年間3,885円)」+「spモード(315円)」=4,200円(応援学割を利用)
端末が一括0円の「SC-03E」にかかる2年間の費用
では、初期費用を見てみます。
①MNPの転出手数料2,100円と事務手数料3,150円=5,250円
②端末代金 0円
③指定加入オプションは 2,555円(ドコモのオプション6個。これは契約時のショップにより異なる)
①+②+③=7,805円
2年間で見てみると
①維持費 4,200円―0円(月々サポート)=4,200円×24=100,800円
②初期費用 7,805円
①+②=108,605円
端末代金31,290円の「SO-02E」にかかる費用
初期費用を見てみます。
①MNPの転出手数料2,100円と事務手数料3,150円=5,250円
②端末代金 31,290―7500=23,790円(学割)
③コンテンツ 3150円×2+315円=6615円(コンテンツ10個2ヶ月+ドコモオプション1個)
①+②+③=35,655円
2年間で見てみると
①維持費 4,200円―3,220円(月々サポート)=980円×24=23,520円
②初期費用 33,655円
①+②=57,175円
SO-02Eの計算は実際に購入した価格で計算していて店舗は異なります。詳しくはこちらを参照してください。
一括0円で購入する「SC-03E」にかかる2年間の総費用は108,605円。
一方端末代金が31,290円だった「SO-02E」にかかる総費用は57,175円。
ポイントは「月々サポート」と呼ばれる割引金額の違いです。
また、お子さんがいて「学割」が使えるなら、子どもと一緒に端末を購入すると端末代金が15,000円(子ども1万+親5千円)割り引かれる特典が一括0円だと使えないことになります。
端末は0円ですが、月々サポートが0円ですと割引がなく、その後の維持費が高いと、結局はあまりお得感がないので、要注意です。
一括0円だけど、フラット契約のみに限定←変更できない
iPhone4sの「一括0円」というのがありました。
しかし、これらのほぼすべてといっていいほど「フラット契約を条件」にしています。
まぁ、ガンガン使うために、最初からフラット契約を考えている人にはおススメな「一括0円」なのですが、維持費を安くしようと、「パケットし放題S」などの2段階パケットプランを検討している人は要注意!
ソフトバンクはフラット契約から2段階契約への変更を禁止しています。
フラットプランで加入した場合の毎月の支払額
Wi-Fiで利用し、パケット通信料金を抑えたい場合の毎月の支払額
「とりあえず加入してから、あとで変更」ができないので、一括0円でも維持費が高くなってしまいます。
ソフトバンクへMNPで一括0円、だけど「スマホタダ割」で基本料無料はフラット契約のみ
ソフトバンクの機種で一括0円のものがありました。
けれどソフトバンクは維持費を考える時、ちょっと注意が必要です。
auは、他社から乗り換え(MNP)だと基本料が無料になります。
ソフトバンクの「スマホタダ割」も他社からの乗り換えだと基本料が2年間無料になるので同じかと思ったら、こちらは「フラット定額への加入」が条件になっていました。
基本料が無料といっても、条件があるので、要注意です。
コメント