テレビ番組で脳科学者が話した「インターネット依存症は、脳が退化し、重度の症状になると妄想や幻覚が見える」というショッキングな話がネットで話題となっています。この話によると、重度の症状は、攻撃性が増し、社会性が失われ、「覚せい剤中毒とほぼ同じ」で、そうなったら隔離しないとダメだとのことです。
これは極端な例ですが、1日ネットに触れなかったらイライラしてしまう、なんてことはありませんか?イライラや不眠が増したら「中毒」の初期段階とのこと。
さらにスマートフォンはインターネットができる携帯端末ですから、持ち運びができないパソコンと違い、どこでもネットができてしまうところが、この「中毒者」をさらに増やしてしまいそうな危険をはらんでいます。
とくに、スマートフォンの女性の利用者は急増しているそうです。女性利用者は1年前と比較して16~19歳で7.5%→36.6%、20代で20.5%→39.1%、30代で11.6%→26.1%、40代で7.2%→18.6%、50代で5.4%→14.0%と、どの年代でも2倍近く増えていたとの調査結果があります。
私のまわりでも「スマートフォンは自分だけのパソコン」と言っている友だちもいます。今までデスクトップ型のパソコンを家族と共有していた層の人間まで、24時間自分だけが使えるパソコンを手に入れることが容易になったということでしょう。
アメリカでは「デジタルデトックス」のプログラムまであるそうです。
そうなると、スマートフォンと上手に付き合わないと、いつの間にか「インターネット依存症」の領域に入り込んでしまうかも。
「ネット依存症」の先進国「韓国」のチェックによると、ネット依存には、 5つの類型があるそうです。
- ネットゲーム
- Webサーフィン
- 賭博
- チャット・SNS
- 買い物
「いや、私は大丈夫!」そう思っているあなたも、「スマホ依存度チェック」でいちど自分の依存度をチェックしてみては。
久里浜医療センターのサイトで公開されている「ネット依存のスクリーニングテスト」。アメリカのKimberly Young博士によって開発された20項目の質問からなるテストで世界で最もつかわれているものなんだとか。
インターネット依存度テスト(IAT)
- 気がつくと思っていたより、長い時間インターネットをしていることがありますか。
- インターネットをする時間を増やすために、家庭での仕事や役割をおろそかにすることがありますか。
- 配偶者や友人と過ごすよりも、インターネットを選ぶことがありますか。
- インターネットで新しい仲間を作ることがありますか。
- インターネットをしている時間が長いと周りの人から文句を言われたことがありますか。
- インターネットをしている時間が長くて、学校の成績や学業に支障をきたすことがありますか。
- 他にやらなければならないことがあっても、まず先に電子メールをチェックすることがありますか。
- インターネットのために、仕事の能率や成果が下がったことがありますか。
- 人にインターネットで何をしているのか聞かれたとき防御的になったり、隠そうとしたことがどれくらいありますか。
- 日々の生活の心配事から心をそらすためにインターネットで心を静めることがありますか。
- 次にインターネットをするときのことを考えている自分に気がつくことがありますか。
- インターネットの無い生活は、退屈でむなしく、つまらないものだろうと恐ろしく思うことがありますか。
- インターネットをしている最中に誰かに邪魔をされると、いらいらしたり、怒ったり、大声を出したりすることがありますか。
- 睡眠時間をけずって、深夜までインターネットをすることがありますか。
- インターネットをしていないときでもインターネットのことばかり考えていたり、インターネットをしているところを空想したりすることがありますか。
- インターネットをしているとき「あと数分だけ」と言っている自分に気がつくことがありますか。
- インターネットをする時間を減らそうとしても、できないことがありますか。
- インターネットをしていた時間の長さを隠そうとすることがありますか。
- 誰かと外出するより、インターネットを選ぶことがありますか。
- インターネットをしていないと憂うつになったり、いらいらしたりしても、再開すると嫌な気持ちが消えてしますことがありますか。
どうでしたか?
便利なスマートフォンですが、依存しすぎないよう、上手につきあいたいですね。
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